『このラノ』大賞に向けて

2011年02月26日

第2回このラノ大賞 1次選考結果発表

『このラノ』編集部のTです。

本日、無事に第2回『このライトノベルがすごい!』大賞、
1次選考結果を公式サイトにて発表することができました。

昨年同様、あらすじ及び評価コメントを準備が整い次第、
同サイト上で公開予定です。
3月中のアップを予定しております。
スケジュールなどが見え次第、ツイッター及び当ブログにて、
お知らせしたいと思っています。

第2回の今回は613作品の応募を頂き、
厳正なる選考の結果90作品が、第1次選考を通過しました。

たくさんのご応募ありがとうございました。
今回は残念な結果となった方も、
是非、また挑戦いただければと思います。

既に編集部では第2次選考作業に入っております。
選考結果については今後も公式サイトにて随時お知らせして参ります。

引き続き、『このライトノベルがすごい!』大賞をよろしくお願いいたします。

そういえば、今日でちょうど当ブログをはじめて1年が経ちました!
慣れないながらも、何とか1年ブログを続けることができました。
ひとえに、今まさにこのブログを見てくださっている皆様のおかげです。
ありがとうございます。

今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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(ツイッターで最新情報などもお知らせ中!)

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2010年11月24日

第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス(番外編)

『このラノ』編集部のSです。

先週には『このライトノベルがすごい!2011』が発売になり、
12月刊行のこのラノ文庫の編集作業もひと段落しつつある今日この頃ですが、
1つ終われば次は……ということで、今度は来年1月刊行分の作業にとりかかっております。
しかも今回は年末進行というやつで全体的にスケジュールが早まっているので、
まさに休む間もなく次の作業にかかっている印象。

そんなわけで相変わらず毎日ひーひー言ってますが、
その分、1月刊行分でも読者の皆さんに十分に楽しんでいただける
作品をお届けすることができそうです。
どうぞご期待ください。


さて、新刊の情報はまた表にできるようになり次第お伝えしていこうと思いますが、
今回は予告しておいた通り、いよいよ真の最終回となる
『第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス』をお送りしたいと思います。
とはいえ直接的・実用的な面は今まで以上に薄いので、
「応募原稿書くのに精一杯でそんなの読んでる暇ねーよ!」という方は、
どうぞがんばって先を書き進めてください。
そうして書き終えたころに、気が向いたら目を通していただければと思います。

(長くなったので、続きは↓で)

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2010年11月17日

第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス(最終回)

『このラノ』編集部のSです。

昨日は大変失礼いたしました。
気を取り直して本日は『第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス』をお届けします。
最終回となる今回は、前回の最後に予告しておいた通り、
「受賞するためにもっとも必要なもの」の話をしたいと思います。



さて、皆さんは「新人賞を受賞するためにもっとも必要なもの」と聞いて、
どういったものを思い浮かべるでしょうか。
発想力、文章力、キャラ作りの上手さ……
確かにどれも、作品作りには大切なものです。
ですがもし仮に、新人賞を受賞するためにもっとも必要なものを1つ挙げろ、
と尋ねられたら、私は迷わず「運」と答えます。



なんだそれ、と思う方もいるかもしれません。
ですが冗談でもなんでもなく、新人賞の選考において、
「運」というのは(恐らく皆さんが思っている以上に)非常に重要なのです。

たとえば、一度に何百通という応募が来る新人賞では、
1人の人間がすべての作品に目を通すことは残念ながら不可能です。
結果、何人かで手分けして選考にあたっていくことになりますが、
人間である以上、やはりそれぞれ得意なジャンルや好みというものがあります。
つまり、誰が選考にあたったかによって、
通ったり通らなかったりすることがあるということです。
もちろん編集部としても、そういうケースがなるべく起きないよう、
あれこれ対策してはいますが、やはり限界というものはあります。

また、選考はだいたい、絶対評価ではなく相対評価で行われます。
相対評価というのは、選考対象となる作品の中で、
優れている上位何割かを通過させていく、というもので、
ある水準に達していれば選考通過させるが、そうでなければ、
たとえ通過作品がゼロだろうと通さない、という絶対評価とは異なります。
当然、応募作品全体のレベルが高ければ、受賞の可能性はぐっと下がります。
その結果、ある回に応募されていれば受賞していたはずの作品が、
別の回に応募したがために落選する、ということも起こりえます。

まあ、いつ応募しようが、誰が読もうが間違いなく受賞するほどの
超傑作であれば話は別ですが、そんな作品はまず存在しません。
最後に受賞する/しないを決めるのは、究極的には「運」なのです。



そうは言っても、運を自分で左右することは誰にもできません。
じゃあどうすればいいのかというと、結局のところ、
あきらめずに挑戦し続けるしかないのだと思います。
第1回「このラノ大賞」の場合、700人以上が応募して、受賞したのはたったの5人。
99%以上の応募者は落選しているのです。
もともと落選して当たり前、受賞すればラッキー。
それくらいの前向きな気持ちで、
落選しても必要以上に落ち込んだりすることなく、
挑戦を続けていってほしいと思います。
(もっともそれは、作品作りに手を抜いてもいいということではありません。
受賞の栄冠というのは、最善を尽くして作品を仕上げ、挑戦を続けた人が、
最後に少しだけ運を味方につけることで、手に入れるものだと思います)


ちなみにその際、過去に落選した作品に手直しをして、
ほかの賞に出しなおす、という方をしばしば見かけますが、
個人的にはあまりそのやり方はおすすめしません。
落選するからにはそれだけの理由があり、そしてそれは往々にして、
少々手直ししたところで解消されるものではないからです。

それに、考えてみてください。
もしあなたが受賞して、作家として生きていこうと考えた場合、
書き続けるために、どんどんアイデアを出していかなければいけません。
思いついたときには斬新だったアイデアでも、
温めているうちにだんだんと古びてきたりします。
一度書いた作品を大切に思う気持ちはよくわかります。
ですが、書き手の思い入れと、作品の面白さとはまた別問題です。
作家を続けていこうと思ったら、時には一度生まれた作品やアイデアを
すっぱりと切り捨てていくことも必要なのです。


最後にもう1つ、これから応募しようとしている方に伝えておきたいことがあります。
それは――というあたりで、長くなってきたのでここから先は
また来週に回したいと思います。
……やっぱり今回じゃ終わらなかったか!

もっともここから先は、これまで以上に大きな枠での話になってくるので、
内容的には本連載の番外編ということになるかと思います。
これから応募を考えている方も、時間の空いたときに読む、
くらいのつもりで考えておいていただければ。

それではまた来週。


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第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス(質問への回答編)

トラックバックで質問をいただいていたのでお答えします。


http://xxxxparanoiaxxxx.blog.shinobi.jp/Entry/207/

ルビは実際のところ、漢字の隣にルビを打つのと( )で下部に表示するのとどっちが見やすいものなんですか?(涙目

とのことですが、「見やすいかどうか」という話でいえば、
その2つであればどちらでも差はないかと思います。

恐らく書かれた方は、前回のエントリで述べている
「読みやすい原稿を!」というのを非常に気にされて
このような疑問を抱かれたのだと思いますが、
前エントリで書いた「読みやすさ」というのは、
行間や文字間といった、もう少し大きな部分での話です。

同じ気にするのであれば、
ルビが小さすぎor大きすぎて読みにくくないかとか、
( )で下に表記することで、原稿全体の文字数が変わったり、
どこからどこまでルビが振られているのか
わからなくなったりしていないかどうか、
といったことを気にされたほうがよいかと思います。



もう少し突っ込んだ話をすると、ルビを振るかどうか、
振るとしたらどう振るかというのは、表現の一つであって、
こちらからどうこう言える話では実はなかったりします。
使っているソフトにルビ機能がない、でもルビを振りたい、
という人がいるかもしれませんが、
そういう方は最初からルビ機能のあるソフトを使うか、
プリントアウトしたものに手書きでルビを振ってください。
自分の表現したいことをなるべく正確に表現できるよう、
使う道具を選ぶというのも大切なことだと思います。

ちなみに『このラノ』大賞募集ページのQ&Aにも
ルビに関する項目がありますので、そちらも合わせて参考にしてみてください。


Q&Aにはそのほかにもよくある質問への回答を記載してあるので、
応募に際して何かわからないことがあれば、まずはそちらをご覧ください。
それでもわからないことがあれば、問い合わせフォームからお問い合わせください。

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2010年11月09日

第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス(第5回)

『このラノ』編集部のSです。

当ブログでは今年度版『このライトノベルがすごい!』の情報や、
このラノ文庫の続刊情報が公開されている今日この頃、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
このラノ文庫については、以前にも12月・1月連続刊行という
情報だけは出していましたが、このたびいよいよ
12月のラインナップが明かされたわけです。
どの作品が出るのか、皆さんの予想は当たったでしょうか?(笑)

どちらの作品も、1巻目のエッセンスを引き継ぎつつ、
よりパワーアップした内容になっております。
1巻を楽しめた方はもちろんのこと、まだ読んでないという人も、
この機会にぜひ1巻から手にとってみてください。
よろしくお願いします!


とまあ、それはそれとして、本日は恒例
『第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス』の日でございます。
今日のテーマは前回に引き続き、原稿を送る際に気をつけてほしいことについてです。

前回書いたことというのは、一言で言えば
「応募規定を守ってください」ということだったわけですが、
そもそもこれは、守って当然のことであり、
注意するようなことでもないのでは、という思いが自分の中にあったりします。
読んでくださっている方の中には、
「なにを当たり前な」と思った人も多いでしょうし、
実際、大半の作品はきちんと規定どおりの原稿になっています。
(まあ、規定どおりでないものがそれなりにあるからこそ、
前回のようなことを書いたわけですが)


しかし、規定を守っている原稿の中にも、
ときどき読んでいて非常に残念に思うものがあります。
たとえば、行間が開きすぎている原稿。
文字間が開いて、行間と同じくらいになっている原稿。
文字が非常に大きい、逆に非常に小さい原稿。
まとめて言うなら「読みにくい原稿」です。

もちろんそうした原稿は、規定外ではない以上、
ただそれだけで落とされるということはありません。
しかし、読んで選考する立場に立ってみるとどうでしょうか。
内容がどんなに面白くても、初見での悪印象は避けられません。
いや、きちんと読まれるのならまだいいですが、
そもそもそうした原稿は、読みにくいあまりに
内容が頭に入ってこない可能性もあります。
選考者は1つでも面白い作品を世に送り出そうと、真剣に作品に向き合っています。
けれどその作品のほうが、「読んでほしい」と訴えてこなければ、
そもそも作品と向き合うことはできません。


「応募規定を守れ」というのは、「応募規定さえ守ればいい」
ということではありません。
重要なのは「読み手のことを考える」こと。
自分の原稿を、少しでも気持ちよく読んでもらえるように、
読み手の立場に立って想像してみる、ということです。

それは決して、行間や文字間の指定だけの話ではありません。
「読み手のことを想像しながら書ける」というのは、
作家を続ける上で重要な資質の1つです。
それは本連載の第2回でも書いた、「自分の作品を客観的に見る」
というところにも繋がっていきます。
そうした視点は、作家を目指す上で、大きな武器になってきます。

 

来週で、本連載は最終回となる予定です。
最終回では、私の考える「受賞するためにもっとも必要なもの」
についてお話ししたいと思います。
来週をお楽しみに。

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