2013年09月21日

【“編集長の隠し玉”『ドラゴンチーズ・グラタン』ができるまで (7)】

こんちには。
このラノ文庫のSです。
(私事で更新が遅れてしまい、申し訳ありません。
 激しい風邪でダウンしておりました。皆様も体調にお気をつけを)

 さて【“編集長の隠し玉”『ドラゴンチーズ・グラタン』ができるまで】第7回かつ最終回です。

 これまで、第3回『このライトノベルがすごい!』大賞(以下、「このラノ大賞」)・応募作だった『ドラゴンチーズ・グラタン』第1巻第2巻を、“編集長の隠し玉”選んだ経緯から、改稿作業全般について紹介してきましたが、最終回にあたる今回は「このライトノベルがすごい!」文庫・編集長に登場いただきました。
 

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どうも、編集長のUです。

長きにわたって、担当Sから、【“編集長の隠し玉”『ドラゴンチーズ・グラタン』ができるまで】と題して、この作品がいかにして出版するにいたったかについて説明させていただいたわけなんですが、そもそも新人賞があるにも関わらず、なぜ「隠し玉」というものが必要だったのでしょうか?
 
もちろん、弊社の同じ新人賞シリーズである『このミステリーがすごい!』大賞において、同じように“隠し玉”といった形でいくつも出版されており、しかもそれがビジネス的にも成功しているということは要因として挙げられます。ただ、そういった外的要因だけではなく、各編集者の、この作品は光るものがある。だけど、同時に欠点も明確なので、大賞シリーズとしては選びにくく、かつ時間制約のあるなかでは修正も効きづらい。でも、縁があってウチに応募されてきた作品なんだから、できるだけ見込みのある作品は世に出したい、という内的な盛り上がりが大きくなってきたこともひとつ大きな要因になっています。
 
今回出ている『ドラゴンチーズ・グラタン』という作品に関しては、まさに担当Sが言っているように長所と短所がはっきりしている作品でした。ただ、2年連続で応募してきていただいたのですが、その際にキャラの配置などにはっきりと成長が見えたこと、ただバランスの悪さは依然として感じられたこと。などから、編集の手が入った方がもっといいものになる、と考えお声がけをさせていただきました。
 そういう意味では、この“隠し玉”というのは、応募作にも関わらず編集と作家さんが二人三脚で仕上げた共同作業に近い部分があるかもしれません。また同時に「光る才能」とそれを一般化して多くの読者に伝えたい編集とのぶつかりあいの中から生まれる、「そこでしか生まれない鮮度」が感じられる他にはない作品群だと思います。

よろしければ、読者の方も手にとっていただいてその「熱さ」と「面白さ」を味わってもらえれば、と思います。

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第4回『このライトノベルがすごい!』大賞の受賞4作品は、10月10日に刊行予定です。
(今年も“編集長の隠し玉”が登場するかも)

そして、第5回『この』大賞の応募も受付中!
力いっぱい気合の入った原稿、今年も楽しみに待たせていただきますね!


【“編集長の隠し玉”『ドラゴンチーズ・グラタン』ができるまで】は今回でひとまず修了ですが、「おまけの回」として、【新人賞応募・Q&A】をお送りする予定です。英先生が応募者だった時に抱いていた疑問に答える形ですので、実用性は高い!かもしれません。
  お楽しみに。


《おまけの回へつづく》 


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