2013年08月03日

【“編集長の隠し玉”『ドラゴンチーズ・グラタン』ができるまで (2)】

こんちには。
このラノ文庫のSです。

 さて、【“編集長の隠し玉”『ドラゴンチーズ・グラタン』ができるまで】第2回です。
(一週間なんてあっという間ですね(汗)。

 前回は、“編集長の隠し玉”の位置づけと、『ドラゴンチーズ・グラタン』第1巻第2巻)が、なぜ“隠し玉”として選ばれたのか、そしてなぜ受賞作品にはなり得なかったのかについて、担当編集の立場からお送りしました。

第2回は、英先生との初顔合わせ時のやりとりを中心にお送りしたいと思います。

「出版の確約はできないが、一度お会いしたい」と送ったメール。
 そのメールを受け取った時の英先生の反応を、
 シリーズ1巻『ドラゴンチーズ・グラタン 竜のレシピと風環の王』のあとがきから引用してみます。

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 さてこの『ドラゴンチーズ・グラタン』ですが元は、第三回『このライトノベルがすごい!』大賞落選作品です。
 忘れもしません、2012年の初夏のこと。
 次の作品を作らなくては、と必死だった私のところへ、このラノ文庫様から一通のメールが――「なんの罠だ?」と思わず呟きましたね、えぇ。
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 1巻の本文作業がほぼ終わった段階。最後の原稿として、このあとがき原稿をもらった時、おもわず吹き出してしまいました。
 それは、英先生だったら言ってそうなセリフだったことと、メールを送った当事者の私もこのようなメールを送るのは初めてで、不安を感じていたからです。

 応募者の方々は、年齢もバラバラで社会経験もバラバラ。「出版の確約はできないが、一度お会いしたい」という掴み所のないメールに対して、胡散臭さや詐欺めいたものと受け取られる可能性がある。最悪、返信すら来ないかも、と。
(余談ですが、応募書類にメールアドレスや住所を記入するさいは、確認をよろしくお願いいたします。また、アドレスの変更や受信設定なども要確認を。即エラーで戻ってくるのは、ラブレターが拒否られるような切ない気持ちになるのです)
 
 幸い返信は届き、スケジュール調整の上、さっそくお話させていただくことになりました。

 初顔合わせ時、こちらからお伝えしたのは以下の3点。
 1)『ドラゴンチーズ・グラタン』、第2回応募の『魔甲炎機
   ファルセゴ』共に、とても面白かったこと。
   だが、両作品共に問題あり要修正必須、
   と編集部では捉えていること。
   その修正内容を具体的に指摘。
   (問題点については、こちら
   
 2)賞デビューではなく、本作を改稿し
   出版する気持ちはあるか?
   その場合は確定ではないが、
   “隠し玉”としての出版を考えていること。
   同時に、改稿に伴うリスクとリターンについて説明。
   ・リスク=大幅修正をおこなっても上手く修正でき
        ない場合は、出版できない可能性があること。
   ・リターン=課題がクリアできればデビュー。

 3)「改稿は行わない」という回答だったとしても、
   以降の「このラノ大賞」応募への影響はない。
   もちろん、別賞への応募も本人の意志に任せる。

 正直、一刻も早くデビューしたいだろう方に、出版できるかどうか確約できない作品を修正していただく事に複雑な思いを抱きつつ初顔合わせに望んだのですが、英先生は改稿に同意。『ドラチー』でのデビューを目指すことになりました。


 英先生からの視点で、顔合わせ当日の様子を思い出していただきました。
 「このラノ大賞では、落選者の拾い上げを行っていない。
 そう聞いていた私はメールの内容について半信半疑のまま、その日宝島社ビルの自動ドアをくぐりました。
 2012年7月18日、とても暑い日だったと記憶しております。

 一階のサロンで待つこと少々、メールをくれた現担当様と編集長、ブログでおなじみのT様が現れました。
 まさか三人もいらっしゃるとは思っておらず『圧迫面接的なものが始まるんじゃなかろうな』と一瞬、危惧しました。
 ですが優しく迎え入れていただき、危惧は無用のものとなりました。
 簡単な世間話を挟み、本題へ。
 具体的な話はできない、とメールにはありましたが”隠し玉”の件は私にとって十分に具体的な話でした。
 帰るころには私の気持ちは九割がた決まっていたように思います。
『ぜひこの人たちと本を出したい』
 家に帰った私は早速、その日いただいたアドバイスをまとめ、とっちらかっていた設定の整理を始めました。
 ――もしも改稿が上手く行かず、出版にいたらなかったら?
 そんな心配は頭の片隅にもありません。
 無責任な大人全開です」

 
 英先生の改稿意志を確認し、弊社の“隠し玉”候補として
 いざ改稿作業へ! と進むのですが、そこには大きな難問が!






 

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