2010年10月20日

第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス(第2回)

『このラノ』編集部のSです。

毎週火曜日に連載すると言っておったのにいきなり遅れるとは何事だ、
というどこかからのお叱りの言葉に、
「家に帰るまでがその日です(キリッ」と答えることで返したい今日この頃。(すいません……)
楽しみにしてくださっている方(いるのか?)には大変申し訳ありませんが、
その分内容はしっかり書いていきたいと思いますので、
今後も生暖かい目で見守っていただければと思います。



さて、気を取り直して
第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス(第2回)を。(紛らわしい……)

前回の内容は「とりあえず自分の好きなものを書け」という話でした。
そのほうが概しておもしろいものができますよ、という話ですね。
といっても、好きなものを書き、それが実際おもしろかったからといって、
必ずしも選考を通過するかというと、そうとは言い切れません。
実際我々選考する側も「すごくおもしろいんだけど……」と思いつつ
泣く泣く落とす、ということがしばしばあります。
その最たる原因が「この賞には合っていない」というもの、
いわゆる「カテゴリーエラー」という奴です。


たとえば、児童文学の賞にバリバリバイオレンスな小説を送ったとしたら、
それがどんなにおもしろい作品であっても(多分)賞を獲ることはないでしょう。
上の例は極端としても、賞にはどうしても受賞する作品の傾向――
言い換えれば、その賞が求めている作品の傾向、というものがあります。
「このラノ大賞」は比較的おもしろければ何でもOK、というスタンスですが、
それでも募集要項に
「10代の読み手を意識した、オリジナリティあふれる勢いある作品」
と書いている以上、
あまりにもそこから外れた作品は、どうしても選考を通すのをためらってしまいます。


「おもしろいけど、うちの賞ではちょっと……」という作品は、
正直なところ選考する側としても非常に「もったいないなあ」と感じます。
うちでなければ、あの賞であれば受賞できただろうに。
そういう残念さを覚えると共に、「応募者はなぜ、うちに応募してきたのだろうか?」
という、疑問を感じたりもします。


そこで応募する前に、皆さんには改めて考えてほしいのです。
あなたが書いている作品は、本当に「このラノ大賞」に送るべき作品なのか?
そうだ、と思うのであれば、迷うことはありません、
存分に思いの丈を原稿にぶつけてください。
ただそこで、「ちょっと違うかも」と感じたのであれば、
もっとほかに送るべき賞がないかどうか、確認してみてください。

それは受賞作の傾向を分析したり、選考委員の好みを狙ってみたりするような、
いわゆる「傾向と対策」とはまったく違います。
自分の作風に合った賞を見つけ出せるということは、
自分の作風に対して最低限の客観視ができるということです。
自分の作品を、自分で客観的に見ることができるということ。
それは、作家を続けていく上で必ず役に立ちます。

 

ところでここで
「『このラノ大賞』に送るべき作品」とは、一体どういうものなのか?
と疑問に思う方がいるかもしれません。
これについては、非常に難しい問題になってくるので、
次回の更新で改めて書いてみたいと思います。
お楽しみに。

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