2010年10月12日

第2回「このラノ大賞」応募に向けてのアドバイス(第1回)

『このラノ』編集部のSです。

今日は先週予告したとおり、第2回「このラノ大賞」の応募を目指す人に向けて、
いろいろ注意点などを書いていこうと思います。
おそらく一度の更新では書ききれないと思いますので、
毎週火曜日、テーマごとに少しずつ書いていく予定です。
いつまで続くかはわかりませんが、興味のある方はお付き合いいただければと思います。


……と、その前にひとつだけお断りを。
ついさっき私は「第2回『このラノ大賞』の応募を目指す人に向けて」と書きましたが、
正確には「これから新人賞に応募し、作家を目指すすべての人」に向けて
書いていくつもりです。
要は「このラノ大賞」限定での傾向と対策みたいなものはないよ、ということです。
また、これから書くことは私個人の意見であり、編集部の総意というわけでもありません。
(なぜそういう書き方をするのか、という理由は、連載の最終回で書きます)

多分これから書くことの中には、世に出回っている小説指南本などにも
書かれていることが多々含まれることと思います。
そんなわけで、読んだけどあんまり役にたたねーな、と思う人もいるかもしれませんが、
そこはそれ、役に立てるも立てないも読む方次第です。
そういう見方をしてるのか、くらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。

 

さて、第1回となる本日は、これから作品を書くにあたっての、
根本的な問題について書いてみたいと思います。
つまり「どんな作品を書けばいいのか」ということです。

……まあ正直、そんなところで悩んでる時点でどうなのよ、と思わなくもないのですが、
書くにあたって賞の傾向などを考える方もいると思いますし、ここで私の考えを書いておくと、
基本的には好きなものを書けばいいと思います。

というのも、自分の好きなものを、自分の思ったとおりに書いた作品というのは、
やっぱり読んでいて「熱」を感じるんですよね。
なんというか、読んでいて迫ってくるものがある。
選考する側としてはやっぱり、そういう原石の輝き、みたいなものを
これから出てくる新人に期待するところがありますし、
それを磨いて、世の中に向けて送り出したい! と思わせるもの、
世の中に送り出すに足る輝きを持つものを、
編集者として求めているという部分もあります。


もちろん、まったく好きでもないものを書いて送ってくる人はいないでしょうし、
作品には多かれ少なかれ書き手の好みが反映されているとは思いますが、
自分の「好き」に正直になるよりも前に、妙に技巧に走ったり、
流行を意識したような作品は、読んでいてあまり熱が感じられません。
ときどき「この人は本当にこの話が書きたかったのかな?」と感じる作品があったりして、
そういう作品はやっぱりなかなか「世に送り出したい!」とは感じないものです。

 

これから応募原稿を書こうとしている方々へ。
まず「自分は何が好きなのか?」「何が書きたいのか?」ということ、
「自分は本当にその作品が書きたいのか?」ということを、
改めて見つめなおしてください。
その結果、好きなもの、書きたいものが流行と被ったのであれば、
それはそれで全然かまいません。
堂々とその気持ちを、原稿にぶつけてください。
それが本当に好きなものであれば、それは単に流行に乗っただけのものとは違う、
あなただけの作品、作風になるはずです。

今の世の中、たくさんの作品があふれていて、
自分の中で「これが好きだ」というのを定めるのは、
それだけで大変なことだと思います。
だからこそ、その中でしっかりと「これが好き」というのを定めることができれば、
それが選考する人間の目に留まる原動力に、ひいては作家になったときに、
あなたを支える柱になると思います。

 

次回は好きなものを書くところから、さらに1歩進んだ先の話を書きたいと思います。
お楽しみに。


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